答じゃなくて、知る必要のあることを知りたい

2016/09/01

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このブログはどんどん変化する自分の思考の記録として、メモのように書いてみている。昨日書いたことを今日も同じように信じている訳ではないかもしれない。文字にあらわすことで、自分の考えはそこを踏み台に次へと向かう。デッサンのように、素振りのように、ランニングのように、しばらく筆が動くままに任せてみたい。──唯一変わらないことがあるとすれば、それは「全ては変化するということ」だけ──そう誰かが言っていた。まったくその通りだと思う。

 

僕は物事を知らないことが多いから、素朴な疑問がどんどん湧いてしまう。さも知ってるように振る舞うことや、完璧主義で100%を目指すことは、やっぱりきついなぁと諦めた。自分が好きで知りたい、わかりたい世界についてだけでも、手つかずのことばかり。足りない知識を貪欲に補おうというつもりはあまり無く、すでに自分の中にあるものを磨き直したり、ひとつひとつ吟味し直したりしながら、気付かなかった視点や、必要のない囚われを外して自分を更新していきたい。少しづつしか書けないけれど解き放ってみたら、自分が案外すっきりしている。ブログを書く効能はあったようだ。

 

18歳からグラフィックデザイナーの仕事に就かせてもらって16年経った。途中、長期入院もあったり、才能ゼロだと自己嫌悪にも陥ったりで、デザインの仕事から離れていた時期が約3年。差し引いても13年をデザイナーとして過ごして来たことになる。それでも、まだまだデザインの事がわかっていないと思っているから、書籍や周囲の人に助けられながら学びを続けている。昨日は取り組んでいる書籍の仕事でどっぷりと文字組み(文字の並べ方のことです)の世界に潜り込んだ。自分の知らないことがまだこんなにあると知れて、逆に嬉しくなった。やっぱり好きだから、楽しいから、知りたくなるんだな。

 

答や意見や手段の違いで、人は時にぶつかり合うかもしれないけれど、僕はこのブログを何か答を示すようなものではなく、問いを共有するようなものにしていきたいなと思う。(どうでもいい回を挟みながらね)

 

さぁ今、あなたは何を知る必要があるだろう? 何が知りたい?